
「ボンネットをそろそろ決めておかないと・・・。」私は焦り始めていた。「しらさぎ」のラストを悪天候で中止したことで、もはやボンネットは気楽には撮れないものとなり始めていた。「はくたか」の代走がヘッドマークのデザイン的にも一番良いと思ったのだが、今の私には越後湯沢でさえ遠く感じるのであった。そんなとき「能登」編成が白山色からオリジナルに変わったことを思い出した。「そうだまだかろうじて東京に定期で来ているのだ・・・。」時刻表で時間を見ると相変わらず早いスジだ。「朝日が出る頃の姿を撮ったらかっこいいではないか。」そう思い出したら、思いのほか重い腰が上がった。残業を終えて寝たい気持ちを抑えながら、私は勢いで関越に乗る。4時頃現地には着いた。
驚いたことに現地には3人の先客がいて、すでに三脚を据えている。後でわかったことだが、この日583系もやってくるとのことで、先客はむしろこちらを狙いに来たようであった。しかし583系は能登よりも早く、露出は全くなく失敗。かろうじて太陽が昇り始めた頃、「能登」は現れた。
現像が上がってみてみると、ゴーストこそ出たものの、想定していたイメージに近いものが出来て、結構自己満足してしまった。あと何回狙えるだろう。もう少しがんばって自分なりのボンネットを記録したいものだ。
(2002-7撮)
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