志々伎山登山ガイド=完全版
No.1 登山口へのアプローチ

〜志々伎山概要〜

 志々伎山は古来から山岳信仰の対称とされ、山域を神領とする志々伎神社は延儀式神名帳に記載されている肥前式内社の一つであり、長崎県内最古の神社である。
 その秀麗な姿は海岸より突き上げる岩峰で、347mの標高とは懸け離れ、霊山としての風格が漲っている。
 古くは海の道標として、武神として、多くの島民に崇拝され、海賊松浦党や平戸藩主からの信仰も厚かった。
 なお、この志々伎山が本土から船を使わずに登れる山としては最西端に当たる。

 志々伎山へは交通手段の問題がある。聳えている長崎県平戸市は、平戸瀬戸で本土と対峙する南北の直線で40kmを超える巨島で、西部松浦地方に属し、平戸市街まででも佐世保市から急行バスで1時間半もかかる。
 さらにその平戸でも最西端に位置するため、バスの本数はほとんどなく、どんなに早くても昼近くにならないと、登山口の野子バス停に辿り着く事は到底不可能である。できればマイカーの利用をお勧めするが、遠方からで交通機関を利用してこの志々伎山を訪れるのであれば佐世保よりレンタカーを使った方が効率的であろう。

この地図の拡大図はこちらです。

バス停留所のご案内

平戸桟橋
たびら平戸口駅

 平戸への交通は、JR佐世保駅より西肥バス/平戸桟橋行で向かうのが一般的であるが、最寄駅は松浦鉄道たびら平戸口駅(左上写真)である。しかし平戸市街へ向かうバスの本数は多くない。
 平戸桟橋(写真右上)から郊外や生月方面へのバスが出ており、西肥バス/宮ノ浦行に乗車して野子バス停(左下写真)で下車する。また飲み物などを現地で買う場合は一つ先の福良バス停(右下写真)前に商店がある。

バス停の位置は下地図を参照。


西肥バス
長崎県佐世保市万津町8−1
0956-23-2121

平戸松本レンタカー
長崎県平戸市明の川内町 147-1
0950-22-5454


バス時刻参照…九州ローカルバスの旅時刻表

野子バス停
福良バス停

車進入口・駐車スペースのご案内

阿弥陀寺入口の表札 新道入口 阿弥陀寺前

 西九州自動車道より国道204号線を田平・平戸方面へ北上する。
 田平町から平戸大橋で平戸島に渡り左折、国道383号線を紐差(コンビニあり)・志々伎(スーパーあり)方面に南下する。
 志々伎集落をこえて志々伎湾添いに走ると、正面に志々伎山が聳える。
 志々伎山へは、野子バス停の手前に阿弥陀寺と書かれた道標(上左写真)があり、そこから広い林道に入る。もしくは野子バス停を過ぎた先の大きなカーブに、新しい林道入口が民家を挟んである(上中央写真)ので、そこから登っても良い。
 福良バス停の手前からも、阿弥陀寺へ至る林道があるが、やや細い。

阿弥陀寺前の空地

 阿弥陀寺前の路肩が阿弥陀寺の駐車場となっている(上右写真)。また阿弥陀寺に向かって右側には広い空地がある(左写真)。路肩に止めるにしても広いのでさして駐車には困らないだろう。


1/25000地形図より(100%)(登山詳細案内全体図はこちらから)

登山道 野子バス停〜阿弥陀寺前登り15分、下り10分)

野子バス停前の参道入口

 宮ノ浦行のバスを野子バス停で下車すると左手に参道の入口(左上写真)がある。道標はない。

 道は幅も広く鋪装されていて歩きやすいのだが、近年は通る人が少ないためか枯れ葉などが積もっている(左中央写真)

阿弥陀寺と志々伎山

 初めは薄ぐらい樹林帯を一気に登るが、すぐに緩やかになり、右側からの新しい車道と合流する(左下写真)。登山口のある阿弥陀寺までは僅かである。

 阿弥陀寺前には駐車スペースがあり、車の場合はここから登山となる。

 阿弥陀寺の背後には志々伎山の鋭利な岩峰が望める(右写真)

旧参道
新車道と合流

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No.1 登山口へのアプローチ

No.2 阿弥陀寺〜志々伎神社中宮

No.3 志々伎神社中宮〜祠前

No.4 祠前〜志々伎山山頂


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