mild mind
2002,11
11月15日
4、5日前に図書館で借りた本を読んでいる。「人間科学」養老猛司著、は人間の存在とは何か?というギリシャの哲学者たちの時代から問われ続けている問いを解剖学者の立場から、遺伝子や脳の仕組みについて考えつつ考察していこうという内容で、こういう話は大好きだ。
<われわれは「世界はこういうものだ」と信じているが、それは脳がそう信じているだけである。しかしそうだとわかったからといって、事情がさして変化するわけではない。相変わらずの日常生活が続く。しかし、脳が信じているだけだということを知ることは、それでも大切なことである。>
なるほど。そして昔からの心身二元論的にいうなら、遺伝子が扱う体の情報(身体)と、脳が扱う言葉の情報(意識)に分けられる。人は「意識」というものが「固定」されたものだと信じきっているが、細胞は新陳代謝でどんどん変わっていくので、今日の自分と明日の自分は変化しているという意味で別の人間のはず。そこで脳の「意識」が変化し続ける人間を繋いでいるにすぎないのだ。つまり「固定」された「意識」というものは本当はフィクションであり存在しないということになる。刻一刻と脳に情報を蓄積しながら変化し続ける「意識」と「身体」。とまあそんな感じのことが書いてあった(ような気がする)。この本はもう2,3回は読まないと、、、。
とりあえずこの本を読んでみて、自分の刻々と変化し続ける「意識」を何かに刻み付けたくなったので、改めて日記を書くことにした。
11月16日
元HMV仲間のNさんがいるスーツ屋へスーツを買いに行く。するとレジには元HMVのNさんと現HMVのMさんの2人がその店の制服を着て立っていた。え?ここはHMV?という錯覚に陥ったが、Mさんも最近副業で働きだしたらしい。そのMさんの初接客の実験台になる。Mさんのモタモタした接客に見かねて、店長がネクタイを1本サービスしてくれた。今日はついているのかもしれない。
今日はめずらしく予定が詰まっていて、そのあとバンドの初ミーティングがある。それまで1時間ほど空いたので、久々HMVに顔を出してみた。HMVの店員でバンドマンのH君と飲む約束をしたら、話が大きくなり、総勢7,8人で鍋をつつくことになりそうだ。オレの再就職祝い、W君の送別、O君の誕生日会を兼ねる形らしい。みんなとCDを見ながら話をしているうちに、そのつもりはなかったのにセールをしていたので、ついCDを買ってしまった。ベルセバとプライマル・スクリームとアンダーワールドの新譜。
ようやくミーティングの時間になる。パルコの下で待っていると、前の前の彼女と偶然再会し、切ない気持ちになる。動揺する気持ちを隠しつつ、何食わぬ顔で「や、やあ、久しぶり」、とかいってその場はなんとかしのぐ。そしてそんな自分に落ち込む。その後、メンバー4人が集まり、気持ちを切り替えてミーティングという名の飲み会が始まる。とりえずバンド名と演奏する曲を決めなくてはならない。バンド名は「槍投げカンツリー倶楽部」、演奏曲は童謡ということに決まった。やはり酒が入ると、とりとめのないことになってしまうようだ。でも「カンツリー倶楽部」はちょっと気に入っている。よくゴルフ場の名前に「〜カンツリー倶楽部」とあるが、なんで「ツ」なんだよ、と誰もが一度は思ったことがあるはず。そうでもないかな。
11月17日
昨日の飲みの席で煙草を吸いすぎたせいか、ノドが痛い。たぶん扁桃腺が腫れている。扁桃腺が腫れると体中がダルくなり、なにもする気になれなくなってしまう。昔はそんな時にはベッドにうずくまり、頭の中で曲を作ったりしていた。今は色々な悩みを思い浮かべながら布団の中でため息をついている。
歳が増えると、それだけ悩みの数も増えていく。例えば、粗大ゴミの日はいつだったっけ?とか、辞めたバイト先の制服はいつクリーニングに出そう?とか。ああ、つまらない悩みばっかりだな、とか。
年末に「生活レコード」のイベントをやろうと思っていたが、気がつけば11月も後半にさしかかっていた。東京の離れ小島に出稼ぎで行っているメンバーYに電話をしてみた。
「機材が持って、、、、から、、、、、、ライブは無、、、、、で、、、、」
離れ小島は携帯の電波が悪いらしい。なんとか空白を想像力で埋めつつ内容を理解する。つまり機材が多すぎて持っていけないから、ライブはできないということのようだ。やっぱり年末は無理かなと思い悩んでみる。そう、これも数多き悩みのひとつ。
11月18日
宇宙人に追われクローゼットの中に隠れてみたり、最後には金色UFOを水鉄砲で撃退してみたり、というファンタジックな夢を見た。何100メートル先のターゲットを狙撃可能な最新型高性能水鉄砲。でも所詮は水鉄砲。墜落したあの金色UFOは紙でできていたのだろうか?深層心理を映し出す何かの暗示?たぶん昨夜寝る前、久々に村上春樹の小説を読んだからあんな不思議な夢を見たのかもしれない。夢であれ現実であれ、やはり宇宙人には追われたくないね、ファンタジックだけど。
11月19日
最近、枯れてきているのかもしれない。新しく買ったCDを聴いても、グッとこない。サッカーの試合を観ていても、1ヶ月前のようにはグッとこない。彼女?まあ、またできればいいね、というぐらいの感情しか湧かない。なんだかドーナツのように心の真ん中にポッカリ穴が空いて、感情がすべてすり抜けていくような感じ。最近1人でいる時間が多すぎたせいかもしれない。今夜はHMVの仲間と鍋パーティーだから、大いに盛り上がってくるとしますかね。
11月20日
すみません。さっそくグッときました。昨日あれほど「グッとこない」を連呼していたのに。昨夜は結局オレを含め、M君、W君、S君、H君の5人で飲むことになった。まあ、丁度よい人数。当初は10人で鍋パーティーという話だったが、とりあえず10人来ててもM君宅には入りきれないって。
で、やはり話題の90%は音楽の話になる。話をしながら聴かせてもらったCDの中で、1枚、グッとくるやつがあった。ポール・ウェラーが見出したアブストラクト系のバンド(ユニット?)で、ポール・ウェラーも何曲か(1曲だけだったかも)に参加。名前は忘れた。まあ、今度HMVに買いにいく予定。あ、他にもM君の友達がインドで買ってきたというCDも良かった。あれは日本では手に入りそうにないけど。
話題の残りの10%はHMVの話。もはやオレの居場所のない店の話を聞くのは興味深いけど、反面、懐かしさがこみ上げてきて、おセンチな気分になってしまう。もう店を辞めて1年。でも、こうして当時の店の仲間と話をして、音楽的な刺激を受けることができてしみじみ幸せだなあ、と思う。やはり、最近1人でいる時間が多すぎたのかもしれない。
結局4時まで飲み、H君の家に泊めさせてもらう。寝たのが5時。H君は次の日は早番で、しっかり遅刻してしまいましたとさ。めでたし、めでたし。
11月21日
お帰り。君と別々に過ごした45日間は長いようであっという間だった。3ヶ月前、オレがあんなことをしなければ、こんなことにはならなかったのに。そう、この45日間は試練のような日々だった。一回り成長できたような気がするよ。でも、もう君を離さないさ。もう一度言わせてくれ。お帰り、マイ・スウィート・免許。
というわけで、45日間の免停期間が終わり、今日免許を受け取りに行ってきた。そして明日から仕事が始まる。どうなることでしょう。
11月23日
昨日から仕事が始まった。不動産の賃貸営業という仕事は、やはりどれだけ物件を知っているかにかかっており、入社してから当分の間はひたすら物件を見てまわることになりそうだ。まだ入社の正式な手続きが済んでないので車には乗れず、当分は地図で物件の場所を蛍光ペンでひたすらマークしていく作業が続く。
で、今日は住宅情報誌に載せる写真をデジカメで撮ってきた。現地までは原付で行く。行ったことのない場所へ、あらかじめ地図で確認して行くというのがこれほどおもしろいとは思わなかった。見知らぬ土地の散策は、まさに無重力的心地よさ。
そして何よりも店が家から歩いて10分の場所にあるのがうれしい。原付で5分。まあ、遅くても1年で転勤らしいけど。今のところ男3人のむさくるしい店舗で働いているので、女性店員のいる店への転勤もいいかもね。
11月30日
フと、やり残していた事に気づく。完成したけど未録音の曲たちや、完成途中で投げ出した曲たち。なんだか最近その曲たちのメロディーが脳裏をよぎり、録音してくれと言っているようで、気になってしかたない。というわけでこの3日で詞が完成途中だった曲を4曲ほど完成させてみた。
今夜はバンドのミーティングで、仕事の後、メンバーの家に集まり演奏したい曲の視聴会を行った。うーん、まるで方向性バラバラ。というわけでオリジナルをいきなりやってみようかということになった。さっそく詞をみんなでなんとなく考えつつ。お菓子を食べつつ。
やはり機材を買わねば、、、。録音せねば、、、。そしてこの勢いで新曲を作ってみようかな。当分の間プライベートは久々音楽の季節に突入しそうな、そんな素敵な予感。
12月4日
昔住んでした町を久しぶりに車で通った。昔住んでいたビルの近くにはパチンコ屋が2軒あったはずが両方跡形もなく消失していた。隣町の段原地区の再開発が終了し、ついにこの辺りにも再開発の魔の手が伸び、高層ビルが建ちだしたようだ。まあ、オレはその再開発で利益を得る仕事(不動産屋)をしているわけだが(オレは当然直接利益を得ることはない、残念ながら)。
10年一昔というが、10年も経てば町並みはこんなにも変わってしまうのかと、なんともいえない寂しさを感じつつ車(ちなみに会社の車です)を運転していると、小学校に入学したときに買ってもらった自転車を購入した自転車屋さんが、まったく当時と変わらぬままに残っていた。そこの店主はオレの死んだおじいちゃんと仲が良く、たしか同じくらいの歳だったはずだからもう80に近いはず。たぶん息子さんが跡を継いだのだろうな、と楽しい空想をしてみる。そして少しホッとしてみる。ラジオからは、10年前によく聞いていたTMネットワークの「レジスタンス」が流れていた。
12月5日
ようやくの休みで散髪屋さんへ行く。お爺さんとお婆さんが2人でやっている店で、コジャレた雰囲気が苦手なオレにはとても落ち着く環境だ。
丁度お昼時で、店内のTVには「笑っていいとも」が映し出されていた。オレは基本的に散髪をしてもらうときには目を閉じて黙っているのだが、お爺さんがジョキジョキと小気味良く前髪を切っている途中で、突然のブレイクが入る。あれ、何をしているのかな?と思って目を開けてみると、お爺さんはオレの散髪もそっちのけで、TVに魅入っているではないか!「ほー、整形美人は2番だったんか、ほーじゃないか思うとったんよ」と、お客用のイスに座ってTVを見ているお婆さんに話しかける。あのー、オレ、今、散髪中、、、ですよね?まあ、そんな落ち着く環境の散髪屋さんなのだ。
12月7日
昨夜仕事の後、久々にライブに行った。エスカレーターレーベルのニール・アンド・イライザのかたわれ、「ちゃーべ」(コーネリアスの欧米ツアーではキーボーディストとして参加、たぶん)ことキュビズモ・グラフィコのライブ(※注:これはたぶんウソです)。
キュビズモをいれて計4バンドが出演したが、その中でも2番目に登場した広島出身で来年エスカレーターレーベルからCDを出す「ハーバート」というモロのギターポップ・バンドがよかった。というか悔しかった。ああ、オレもがんばろう、と、ますます音楽モードへ突入する予感。そのイベント自体は若者(20歳前後)が多く、ちょっとオレは浮いていたかも。
実はこないだの休み(5日)に散髪の後、久々に音楽機材を買い、曲作り体制は整っている。まあ、完成したらホームページで公開します。
そして15日には、HMVのW君の送別会を兼ねたイベントをすることになった。前回も参加者10人前後で非常に盛り上がったので楽しみ。
12月16日
昨夜は送別イベント。いやー、飲んだ飲んだ。最後の方はまた記憶をなくし、みごとに撃沈。気づけば足に擦り傷とかあったりして、まさに不思議発見ミステリーハンター気分。
オレはトップバッターで、みんなが集まる前の22時ごろに回した。70年代マイルスを中心にフリーキーなジャズをかけて自己満足。フィッシュマンズとかYMOも用意していたけど結局流せず。まあ、DJが計7人もいたので持ち時間20分と短かく仕方ない。ヘタしたらマイルスの一曲だけで終わってしまうよ。そういえば送別イベントだったのに、その主役のWくんに別れの言葉を交わしてないな。というより記憶が消失しているだけ?なんか牛丼食べにいったのは憶えているけど、しかも大盛。
そして今日は二日酔いでございます。うーん、胃がもたれる。タバコを吸いすぎたせいでノドも痛いし。記憶が消失している時間帯に失態を演じていないことを祈ります。
12月19日
最近、この日記に書いたことがココロに引っかかり、それがそのまま曲になったりしている。2曲作って、「ライク・ドーナッツ」と、「影街パノラマ」という曲名。
最近、なぜか小田和正、というかオフコースの「さよなら」が頭の中で鳴り響いていたので、ついに数年ぶりにレンタル屋さんに行き、「自己ベスト」を借りてしまった。どの曲も簡単な言葉で恥ずかしいくらいに相手への感情を吐露していて、凄いなと改めて思ったりした。で、オレは何と「さよなら」をしたいんだろう?
最近、クリスマスも近くなり、なぜか会社の上司はことあるごとにクリスマス・ソングを口ずさむ。あからさまに嫌な顔をすると、余計繰り返し歌い続ける。そんな素敵な上司に恵まれて幸せです。
12月20日
以下は、明日の卓球部クリスマス会で今年を振り返っての作文を400字で書いてくるように言われ(意味がわかりません)、そのための文章です。
<2002年黄昏て卓球> 失恋卓球部部長 t.k.
「今年は散々な一年でした。親は離婚し母親と共に引っ越すこととなり、彼女とは別れ、就職が決まったのも束の間、飲酒運転で免停になり内定取り消しになる始末です。しかし、そんな中で一筋の光明を見出すこともできました。それは、卓球部で素晴らしい仲間達と素晴らしい時間を過ごせたことです。辛いとき、悲しいときにも卓球部のメンバーに励まされ、生きることを諦めず、なんとかここまで歯を食いしばってがんばってこれました。卓球をした後の爽やかなひと時。盛り上がった80年代限定カラオケ大会。すべてがオレにとっては心のヒットチャート年間第3位以内に入る出来事です。来年も引き続き失恋卓球部の部長として、この広島に、いや、全世界に卓球の素晴らしさを広げていければと思っています。この卓球部もオレたちの孫の世代まで、いや、子々孫々に至るまで続いていくような息の長いムーブメントにしていければと思っています。失恋卓球部に幸あれ。この言葉をもって、締めくくりの言葉と変えさせていただきたいと思います。ご静聴ありがとうございました。」
それにしても我ながら見事にどうでもいい文章。これ、ホントに明日読みあげるんだろうか?あ、そういえばプレゼント交換用のプレゼントを買ってなかった、、、。
12月22日
結局プレゼント交換用のプレゼントは、家にあった浜田省吾のCD2枚セット。そして昨日は楽しく卓球部のクリスマス会を満喫した。
12月24日
まあ、今日はいわゆるイヴなわけだが、そんな事は関係なく、仕事で大学時代をエンジョイした西条へ行ってきた。母校の周りは様変わりし、何も無かったはずの学校周辺はマンション地帯になっていて違和感を覚えてしまった。まあ、そのマンションの写真を撮るために西条に行ったわけだが。
昨日からのマイブームはジョン・レノンのアルバム、「ジョンの魂」。ジョンの命日の12月8日は、仕事のことで精一杯で、仕事中に流れているFMを聞いていて(お店でも車の中でもずっとFMが流れているので、最近は一日中FMを聞いている)、なんだか今日はジョンの曲ばっかり流れるな、あ、そうか、今日はジョンの命日だった、と気づく始末。2年前には12月8日にクラブを借りて「ジョン・レノン・ナイト」までしたというのに、、、。
で、基本的にジョンのソロ時代はあまり好きではなく、あまり聞かないのだが、ファーストの「ジョンの魂」だけは大好きで、また最近ひたすらこればかり聞いているのだ。なぜ?うーん、よくわからないけど、ビートルズ時代とも、イマジン以降とも明らかに違うジョンの声質のせいかもしれない。なんだか心に突き刺さる声。
まあ、今日はいわゆるイヴなわけだが、こんな文章を書いていていいのだろうか?とフと思ったが、最近は毎年幸せなクリスマスを過ごしていたので、こんな年があってもいいかな、と半分負け惜しみで思ったりしてみる。とりあえずワインを飲んで、鳥肉を食べたのでよしとしよう。
6月19日
半年振りの日記ですね。まずは近況報告。不動産屋さんは6月15日付けで退社。7月下旬にオープン予定の父のコンビニを手伝うことになりました。で、今は12月にインディーズ流通で発売予定のCDのため、曲作りとレコーディングをしております。今日もヴォーカル候補者の1人とミーティングをしてきました。まあ、こればっかりは録音してみないことにはどうなるかわからないんですよね。
もう長いことホームページをほったらかしていたのですが、CDデビューが決まったのを機に、ユニットのホームページを立ち上げようかとも思ってます。まあ、コンビニがオープンするまで、結構余裕があるし。あ、ちなみにユニット名は「sue」と書いて、「スー」と読みます。「スズ虫のスーさん」という曲を作り、そこから取りました。よろしく。