#1:出撃
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シートに座り込み、各種スイッチを操作する。
<G-04/jp Ghanecia>
機体名が表示された。
Geo
Ancient
Intentional
Arms...
Machine-Condition
GAIA-matrix:online
F.A.D.system:online
Neuro-Sensor:onlone
Ion-Sensor:Online
Manmade-Muscle:Normal
System-Seal:OK 52%
Unknown 48%
機体のコンディションは正常だ。
<Prese-voice-control>
「操者、西川……」
言いかけて、声が止まる。
「いや……
操者、ル・グルディスキュ・ゼラ・ラディウス……」
<Now-inquiry...>
機械に偽りは通じない。
この機体に対しては、一度捨てた名前を口にしなければならない。
<OK:You are my master.
I'm glad meet you.>
機械はこちらに挨拶をしたようだ。
「……こちらこそ、よろしく」
初期設定が完了した。
これで、この機体を自由に扱える事が出来る。
『康二君、初期設定はどう?』
「いま、完了しました。
対応武装データをこちらに転送してください」
『了解』
フェイスディスプレイに、小さなウィンドウが現れる。
右腕に3連式実弾マシンカノンが100発。
左腕にP.B.S(サイコビームソード)が一つ。
両手の甲に放電機構
左右大腿部にハンドガンが一丁づつ。
脚部に大型パイルニードルが一本づつ。
その他、携行兵装は、
実弾アサルトライフル。
まさに、全身火器。
「データ転送確認……
……メインディスプレイ、有視界モードへ」
視界に飛び込んでくるのは……地面。
それも、とても離れた位置にある……ここは、空だ。
「高いな……」
『目標地点まで、あと5kmです』
……Geo Ancient Intentional Arms
太古の大地に意図された兵器群……
その頭文字を取って『GAIA』
この兵器の種別名である。
1995年、赤い巨人と黒い軍勢との戦いから、
地球全体は、再び現れるであろう黒い軍勢に対抗する術を模索した。
各国はその対抗手段にと、東京に現れた巨人を解析し、利用を考えた。
まず、各国の軍備を集結し、
防衛のための軍事機関「アースガーディアン」を結成。
またその中に、黒い軍勢を「メテオ」と呼称し、
メテオ殲滅のための機動軍「メテオブレイカー」を編成し、
次なるメテオ覚醒を想定して、
巨人の力を使った機動兵器の開発に着手した。
巨人の解析をしている時期、奇怪な事があった。
様々な国の「都市」で、巨人が次々と現れたのだ。
そこに埋まっていようはずが無い都市の地下に、
人を模した巨人が、
東京の赤い巨人と同じものが現れたのだ。
また、廃墟と化した東京にも、
個人の現れた処に「石文」が現れた。
正体不明の文字が刻まれた石文を解き明す事は出来なかった。
だが、一部分は解読する事がで来た。
『大地の赤・青・緑を護る為に、我は立ちあがる』
あの時現れた黒い軍勢は、遥か外宇宙から飛来したもので、
この巨人達は、太古に作られたメテオと戦う為のものだという……
このガイアは、古代に作られたものでありながら、
記憶端末、接続部品等の内蔵されていた機械がまさに、
現代文明の物と酷似しており、
形作られる素材は、全く正体不明の物質が部分的に使用されていた。
よって、記憶端末に残されたデータを解析するのは、比較的容易であり、
現在の文明で解析する事は酷な作業ではなかった。
だが、解読できない文字、意味不明な文法のため、
未だに解析できない機能があるが、メテオブレイカーは
2039年、ガイア兵器の使用を強行した。
それから6年、改良に改良が重ねられ、
ついに、空戦をも可能とするガイア兵器が、
今、
発進する――。
『作戦地点到達、<G-04/jp>切り離します!』
「……了解!
ガーネシア、オペレーション開始!」
大地から見上げる空に、巨大な三角形の輸送機、シャドウウィンドから、
人影が飛び出す。
人影が、見る見るうちに地に近づく。
そして、地面すれすれの場所で、強風がばら撒かれた。
……そこは広葉樹が機体の視界に広がる森林地帯。
風は、広葉樹の葉をばら撒いた。
ばら撒かれた葉が全てゆれ落ちたとき、
わずかに空を飛行する機体。
ガイア兵器<ガーネシア>が姿を現した。
金色に輝く額の三本の角、
目標を見定めるツインアイ、
独特のスリットが彫られた肩部複合装甲、
両腕前腕部に装備されたウエポンプラットホーム、
脹脛に大型のエアスラスター、
脛に装甲、
手、腹部は特殊人工表皮で覆われ、
手にいたっては爪まで存在する。
全身の配色を白と黒で統一した
全高10mの人型機動兵器、
それが<G-04/jp ガーネシア>である。
ガーネシアの視界の先に、巨大な黒い物がある。
「ターゲットは3つ……」
陸上で活動する6本足の昆虫のようなメテオの一種。
「……虫型メテオ!」
機体は、右腕ウエポンプラットホームを展開し、
内蔵された<3連式実弾マシンカノン>をせり出し、
重厚をメテオに向ける。
「交戦を、開始します!」
声と共に、脹脛のエアスラスターが風を吐き出す。
風は機体を猛スピードで空中移動させ、
ガーネシアをメテオに接近させる。
メテオも既にガーネシアに気づいている。
が、ガーネシアはマシンカノンを連射し、接近する。
着弾、着弾、着弾、着弾……。
8発の銃弾は、メテオに命中した。
だが、威力が低いために、沈黙させる事が出来ない。
ガーネシアは更に接近してマシンカノンを連射した。
狙いは頭部に絞られ、照準はある場所を狙い続けている。
「――そこだ!」
零距離――。
マシンカノンの銃口は、
メテオの頭部の露出した眼球に直接当てられている。
そして……炸裂。
黄色い液体が、ガーネシアの白い装甲を汚して行く。
3体のメテオを抜けると、内の1体が崩れた。
甲殻装甲に覆われていない部分である、
露出した弱点である眼球を撃たれたメテオは、
もう活動できない。
「――ひとつ!」
ガーネシアはスラスターからエアーを吹き出し、
残りの虫型メテオを睨む。
メテオは二手に散解した。
「……右だ」
別れたメテオの内の右側を追う事にした。
昆虫のような六本足で移動する虫型メテオは、
時速123キロ以上のスピードで移動する事が出来る。
この場所のような森林地帯でも木々をなぎ倒しながら進むが、
100キロ以上のスピードで進んでしまう。
だから、メテオの通った場所には道が出来る。
ガーネシアよりも一回り大きい虫型メテオサイズの道なので、
追撃が容易だった。
ガーネシアは、全身のスラスターを巧みに駆使して、
グネグネ曲がった即興の道を進んでいく。
「――追いついた!
P.B.S……サイコ・ビーム・ソード!」
左腕前腕のウエポンプラットホームが展開し、
ガーネシアのサイズで言うバイクのブレーキ状の物体がせり出す。
それを右手で取り出すと、光の線が疾った。
そして、それでメテオを一閃した。
「――撃破!」
メテオは左右対称に真っ二つに両断された。
ガーネシアの右手に握られているのは
P.B.S……サイコ・ビーム・ソードと呼ばれる
熱線による溶断を目的とされた光の剣だ。
柄から放たれる一筋の細い光が、メテオを切り裂いたのだ。
「――次、ラスト!!」
……上空。
『3時方向より友軍機接近』
『援軍を要請したつもりは無いが?』
『距離、およそ1200。
こちらと同じ、シャドウウィンドです!』
『?
……
…………回線を開け』
『…………
…………
…………応答の意思は無いと、あります』
『どうするの?』
『では、打電しろ!
「援軍を要請したつもりは無い、何の用だ」
……とな!』
『了解……』
『待ってください!
友軍機より機体発進!!
……なにこれ、識別不能!?』
『なに?』
「――斬る!」
虫型メテオの胸と腹を斬り、P.B.Sを左腕に収めた。
ガーネシアは無事に全てのメテオを撃破したのだ。
「作戦完了……これより帰還します」
オペレーターはシャドウウィンドに音声通信した。
だが、何の返事も無い。
「ん、故障か?
新品なのに……」
オペレーターが独りごちていたその時、大量の銃弾がガーネシアめがけて放たれる。
「――ぐっ!!」
気付くとレーダーには謎の機影が在った。
<SIGN:green
That is Friendry...>
「友軍機だと!?」
識別信号は友軍のものだった。
しかしガーネシアは、
明らかにその友軍機から攻撃を受けていた。
「シャドウウィンド!
応答してくださいっ!!
シャドウウィンドっ!!!!」
通信が出来ない。
「……くそっ!
姿を……現せ!!」
ガーネシアは空へ飛んだ。
攻撃が放たれた場所を目にした時、オペレーターは愕然とした。
「人型機動兵器……ガイア?」
そこに在るのはガーネシアと同じモノ、ガイア兵器であった。
両腕に巨大な銃を一丁ずつ、背に大型ブースター。
頭部に巨大なマスク……。
「……まずは帰還だ」
もしかすると、友軍機がなにかの手違いで
こちらを攻撃してしまったのかもしれない。
ガーネシアは警戒しつつ、
ゆっくりとシャドウウィンドに向かって昇って行く。
「……通信は依然不能
……どうしちまったんだ」
そう言った直後、オペレーターの目にあるものが飛び込んだ。
「シャドウウィンドが、二つ!?」
上空には、同デザインのガイア兵器対応の大型輸送機、
シャドウウィンドが、二つ存在していた。
「なんで……?
――うわぁっ!!」
シャドウウィンドに気を取られていたため、
所属不明のガイア兵器を無視してしまった。
ガーネシアは何かに引き摺り下ろされた。
「……なんだ!?」
左足に、ワイヤーが巻きついてあった。
をれを手繰るように目で辿ってゆくと、
例のガイア兵器の左腕から出ている。
「……何のつもりだ!?」
『――戦ってください!!』
「は……!?」
女の声が聞こえた。
シャドウウィンドのクルーの声ではない。
『――行きます!』
「なっ!?」
その機体はワイヤーを腕から切り離し、
二丁の大型銃を構えて猛スピードで接近する。
「何が狙いだ!?」
ガーネシアは再びP.B.Sを取り出して、光の剣を呼び出した。
両機は互いに接近する。
大型銃から無数の弾丸が飛来し、
ガーネシアはP.B.Sで払い、
払い切れない物は避けて接近する。
「手加減しないぞ!」
横一閃。
光の剣が疾った。
「――獲ったか!?」
姿勢を整え剣を構える。
正体不明機は無事だった。避けられていたのだ。
『私は、あなたの機体を撃墜するつもりはありません!』
「ふざけた事を言うな!」
『私の手持ちの弾丸全てを空にしなければならないんです』
「――誰が指示した!!」
『――言えません!!』
正体不明機は手に持った大型銃でガーネシアを殴りかかった。
ガーネシアは右腕でそれを受け止める。
正体不明機は続けて右足で蹴りかかった。
ガーネシアはこれを避けることができず、横に飛ばされる。
「エアードライブ、姿勢制御!!」
宙に浮いている間に、何とか姿勢を整えることができた。
整えている間にP.B.Sをプラットホームに格納する。
「ハンドガン!」
大腿部のスリットがスライドし、
そこから各一丁ずつのハンドガンがせり出した。
それを両手で一丁ずつ取り出して構える。
「……お前の弾を全部使わせれば良いんだな?」
『ごめんなさい……ありがとうございます』
互いに銃を構えて連射した。
空中を転がるようにガーネシアは弾丸を回避し、
徐々に、少しずつ接近してハンドガンを連射する。
――何で、こんな事をする必要がある?
オペレーターの脳裏でその言葉が往来する。
『イレイズガンは使い切りました。
次は追尾ミサイルを使います!
避け切れない場合は、グロラリフを使ってください!!』
女は言った。“グロラリフ”と……
――俺達のトップシークレットを知っているのか?
そう思ってしまった。
だから隙が出来てしまった。
「しまった!」
機体主観カメラの目前には、
先に女が言っていた追尾ミサイルがあったのだ。
「――グロラリフ!!」
だから使うしかなかった。
ガーネシアを緑色に輝く光の膜が覆う。
「……使ってしまった!?」
ミサイルはその光の膜――グロラリフに遮られ、
ガーネシアに届かずに爆発した。
『もう一回、撃ちます!』
「まだあるの!?」
ガーネシアは光の膜を消し去り、
両手のハンドガンで再び放たれたミサイルを打ち落とした。
『……全弾使い切りました
ありがとうございます!』
「何なんだ、お前は……?」
これほど激しく戦った相手から、「ありがとうございます」という
何とも拍子抜けする言葉が飛んできた。
「一体、何のつもりなんだ!」
『その内、わかりますから……』
シャドウウィンドが正体不明機の上空に滞空する。
『さよなら……またお会いしましょうね』
「おい!!」
正体不明機はシャドウウィンドに向かって
右手からワイヤーを放った。
ワイヤーは目標に命中し、それを手繰ってその機体は上昇して行く。
「なん……だよ…………」
『……ネシア!
ガーネシア!!
聞こえているか!?』
「こちら、ガーネシア、西川康二
通信機能の回復を確認。
あの……あの機体は何なんです!?」
『模擬戦だ……アースガーディアンからの命令で、
戦闘終了後に機体同士の戦闘テストをさせろと……
チャフが散布されていたのも、演出だそうだ』
通信の後に、何かを強く叩く音がした。
「……帰還します」
………
……
…
正体不明機を駆る女の声を、オペレーター、西川康二は知っていた。
だが、今の彼には彼女の名を、思い出す事が出来得なかった。
そう言う女性が、あの機体に乗っていたからだ。
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ヘッドギアを通して見える光景は、
様々な機械が整列され、
その間を作業員やトレーラーが移動する場所だ。
格納庫……。
ガイア兵器の各種兵装、予備部品などを管理する場所だ。
10メートルクラスのガイア兵器を
直立固定させる機体ハンガーが、3つずつ2列に並んでおり、
その中の一つに、ガーネシアが固定されている。
<PASWORD:_>
「え〜っと……
nikujaga…………っと」
<PASWWORD:********_
OK.system down start_>
コックピットの全ての画面、照明が消える。
照明が全て消えたのを確認すると、
オペレーターは、目を覆うヘッドギアをはずした。
「お〜い!
ボウズ、終わったか〜!?」
作業服を着た大柄で筋肉質な男が、
ガーネシアのオペレーターを「ボウズ」と呼んだ。
「はい!
今降ります!!」
その声に返ってくるのは、
声変わりが始まったばかりような、少年の声だった。
5〜6メートルはある高さのガーネシアの胸のハッチから、
オペレーターがコックピットから顔を出す。
「すみません、最初の作戦でこんなに汚しちゃって……」
物々しい、半ば鎧のような
パイロットスーツに身を包んだ男――いや、少年が
コックピットハッチから全身を現した。
「壊れていなければ怒りはせんよ!
それより西川大佐がお呼びだ、
早く着替えて来いだとさ!」
「わかりました〜!!」
少年……西川康二は、機体のくぼみや出っ張り等を巧く利用して、
ガーネシアのコックピットから降りていった。
「あのなぁ、ワイヤーを垂らして降りれば良いだろ……
せっかく作ってやったのに……」
大柄な作業員は、降りてきた康二に向かっていった。
彼の言うワイヤーとは、足を引っ掛けてワイヤーを掴むと、
自動的に上昇下降する機体背面に設置されている搭乗機構だ。
ガーネシアは胸と背面の両方が開閉するため、
康二はシートからそのまま降りられる胸から降りたのだ。
「いや、まだ慣れてなくて……
ほら、シートを後ろ向きに直すのって面倒だし、
こっちのほうが慣れてますから」
「怪我……すんなよボウズ」
「しませんよ……じゃ、これお願いします」
そう言って、首に下げたヘッドギアを彼に預ける。
「…
……
………
…………ガキなんだよな」
彼は、少年だ。
少年の姿をしているのだ。
康二はパイロットスーツを脱ぎ、シャワーを浴び、
白いT-シャツと、ジーンズに着替え、水色のシャツを身に着けて、
司令室に赴いた。
「西川康二、参りました」
司令室の自動ドアの側にある
インターホンのようなものの前で、自分の名前を言った。
『どうぞ』
その機械からは、男の声が発せられた。
声の後、自動ドアが開いた。
緑を基調としている制服を着た、金髪で長髪の男が
書類が山積みになっている机の奥で椅子に腰掛け、
大きなファイルに目を通していた。
「よう、康二!
ガーネシアの乗り心地はどうだった?」
彼の名は、西川康一。
メテオブレイカー日本支部指令であり、
27歳にして大佐の地位にいる男だ。
大佐と言う地位の人物であるのが、
まるで家族か友人かのように話しかけてくる。
「そんな事よりも、あの――!」
「――正体不明機。
…………だろ?」
彼は康二の言いたいことを既に知っていた。
彼が目を通しているファイルは、
その機体に関するデータが記されている物だった。
「アースガーディアン特務機甲兵団使用の先行試作機……
名前はシヴァと言うようだ……」
「――シヴァ!?」
「言いたい事は解るよ……おまえが思っている通り、
建造を指示したのはシヴァ・ラディウス中将だ」
「あの男が……?」
シヴァ・ラディウスとは、
世界に点在するメテオブレイカー各支部を統括する人物で、
ガイア兵器の建造、石文の解読、ガイアの発掘などを手がけている。
……そして何より。
「そう言う失言はやめろ。
盗聴されてるかもしれないんだ。
それに、お前の――」
「――ヤツは父親なんかじゃありません!
いくら俺が奴のクローンでも、
俺は奴とは違います!」
「……。
でも、失言はやめとけ」
シヴァ・ラディウスにに対する噂で、よいと言えるものは無い。
過剰なまでの機密主義。
科学者の暗殺。
特殊人体実験。
アースガーディアンの事実上の掌握。
「……このファイル、目を通しておくんだ」
康一は立ちあがり、ファイルを康二に手渡す。
「今日は、帰れない……
あの機体の所為で、
何故かこっちにクレームが回ってるんだ……」
「そうなんですか?」
「この書類……お前が帰ってくる途中に溜まったんだぜ?」
康二は机の上にある書類に目をやった。
そこにあるのは100枚や200枚ではない。
100枚や200枚が何セットもあるのだ。
「こっちはガイア兵器2体と、
シャドウウインド2機しか無いのに……」
「でも、維持費がかかりますから」
「内閣の給料の総額より、
ここの予算のほうが少ないんだぞ?」
「はぁ……」
適当な相槌を打った後、康二は質問する。
「イフリートの任務は、いつ終わるんです?」
「次の週末には戻ってくるそうだ……
あ……そうだ、例の機体、シヴァも、ここに配属される」
「は!?」
「時期は未定だけど、決定事項だってさ」
「こ、ここに、3体も……」
康二があっけに取られていると、康一は軽く咳払いをした。
「……康二、この後来賓が来るから、
席をはずしてくれないか?」
「え……はい。
でも、こんな書類があるのに?」
「片付ける場所がないし、燃す訳にはいかんだろ?
さぁ、サッサと出た出た!」
「は、はい……失礼しました」
康二は後ずさりしながら出て行った。
――新型のオペレーターって
……まさか、あいつじゃないよな?
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