プロローグ
主人公・神崎葉夜都(かんざきはやと)は姉の由依(ゆい)と親友の那都希(なつき)と共に
文房具を買いに行った・・。そこであった白濡橋柚来(しらぬばしゆき)と出会った・・。
それから話が始まったのだ・・。
皆さんはこれを・・どのようにとる?


 『大切』な人はいまはなくならずにずっと一緒にいる。

 これからも・・きっと一緒に生きていくだろう・・・。

 だけど『なくなる』と・・考えてしまえばそこでとまってしまう。

 『前へ進む』を考えてみた・・。

 自分ではどうなのかはよく解らなかったけれど・・。

 変わっていったんじゃないかなって思うんだ。

    ☆人を大切に思う事 第5章:思いでは今でも募ってる。         

「そんなに柚来が気になる?」

 姉の由依は俺の方を見て、ため息をつきながら話しかけた。
 『柚来』とは白濡橋柚来(しらぬばしゆき)の事だ。
 俺が見るには『女性だから心配』というような顔つきをしている。

「はあ、お前は女だと凄く気にするんだな」

 俺はため息をつきながら由依にいった。
 
「ははは、由依さん、まだ葉夜都が好きみたいだよ?」
「・・仕方ないじゃない!だから・・」

 那都希にいわれて由依は黙り込んでしまった・・。
 俺と那都希はその『柚来』という女性に頼まれ事があったのだ。
 『柚来』という女性はクラスメイトだ。
 彼女は彼氏の咲本蒼満(さきもとそうみつ)が行方不明なので探して欲しいとの事。
 ちなみに、俺と那都希の部活が“探偵神瀬”(たんていかみせ)というものなのだ。
 これは、皆さんが第4章を見終えて数日後に出来たんだかな。
 ああ、その『蒼満』という奴を捜して見つけて欲しいとのことなんだ。
 まあ、いわゆる人捜し。
 俺と那都希は今、資料で色々なところを調べている・・。

「葉夜都!やっぱり依頼断って!」

 由依は不安そうな顔をしながらいってきた
 つまり、俺がその『柚来』という奴に惚れているとでも思ってるのか・・?

「あのなぁ、これは仕事なの。これでも金はもらえるんだぞ?」
「じゃあ・・ホットケーキ作って・・?」
「由依さんは葉夜都の作るホットケーキ好きですね」
「嫌だ」
 
 何で俺が由依に作らなきゃいけないんだ・・?
 大体俺も、何で探偵ごっこなんてしてるんだろ?
 もう、3月なのにーーーーーーーーー・・・・。

「そういえば・・もう卒業式って1週間後でしょう?解けなかったらどうするの?」
「なんとかなる」
 
 俺の毎日は最近こうなのだ。
 なんで、由依がいるかは知らないが・・・。
 そして、その人は見つかり、俺達は高校1年生になった。

「ねえ、葉夜都!」

 入学式の次の朝、那都希は俺を迎えにきた。
 そして、今は一緒に登校してるわけなんだが・・。

「あの後・・『柚来』さんにあってない?」
「・・あってない」

 由依の目は恐かった。
 俺は、さすがに恐怖を感じて食い物でつった。

「ホットケーキ作ろうと思ったけど・・いらないな」
「いる!」

 由依の一言は早かった・・・。
 こいつ・・本当に食い物でつれたな・・・。
 そんなに食い物がいいか・・・・?
 女ってよく解らない。

「ねえ、葉夜都」
「なんだ?」

 珍しく、由依が落ち込んでいた。

「私・・大学生なの・・・」

 由依の不安げな顔を無視して俺は冷たい言葉をかけた・・・。
 由依自身にはそれが「寂しい」言葉でも俺にとってはどうでもいい言葉・・。違うのだろうか?

「それがどうした?」
「葉夜都!!」

 由依は大声で俺にいった。
 何で俺の名前を呼んだ? 
 やっぱり女ってよく解らない。

「葉夜都は私が浮気してもいいの?」
「・・・・・・・・」
「やっぱり。私のことが好きなんだって事ぐらいーーーー・・」
「・・・はあ・・もういい。俺は学校休む。じゃあな、馬鹿由依」
「ちょ・・・っ誰が馬鹿なの!?葉夜都ーーーーーー・・・!?」

 俺は由依の言葉をこれ以上聞きたくなかった。
 我慢している由依を見ると俺は疲れる。
 由依をかばいたくなっていく。
 ーーーーーーーー・・・笑唯梨をかばえなかった分どんどん・・。
 由依は笑唯梨の代わりじゃないけれど・・。俺の目の前から誰かが消えるのは嫌だから。
 那都稀・・ずっと側にいてくれたんだよな・・・・?
 俺のために・・きっとーーーーーーーーー・・・・。

「葉夜都・・由依さんに気をつかってあげたんだね」
「・・・・・」

 解ってる・・。
 解っているから聞きたくないんだ。
 見たくないんだ・・・・。

「葉夜都・・・大丈夫?怪我とかしてない?」

 由依のあんな顔は見たくない。
 俺は『一人がいい』と思ったことはなかった。
 けど・・今なら『一人がいい』と思ってしまった。
 なぜだかは解らないけれど・・・。

「葉夜都・・・?」
「葉夜都!那都稀!私の話を聞いて欲しいの!」
「え?」

 突然に由依がいってきた。
 何を話すのかは解らないので
 一応聞くことにした。

「私・・姉弟じゃなかった・・。大好きな葉夜都の姉弟じゃなかった。大好きな・・弟でもなかった・・。血もつながっていなかったの!!」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・え?
 血がつながっていない・・・?
 弟じゃない・・・・・・・・・・?
 どういうことだ!?

「お葬式の時に・・叔父さん達が・・・私はお父さんの浮気相手の女性の子供だったの。
名前は唯積神琴(いづみみこと)さん・・私、その人が生きているから・・
その人に引き取られることになって・・さようなら・・・」

 俺は言葉がでなかった。
 何もでてこない。何も思いつかない。
 ただ、思いつくのは“浮気”と“血のつながっていない姉弟”だった・・。
 その言葉は何回も頭をまわる。
 静けさと共に・・一緒に。
 由依は帰ってしまった。
 由依は俺の前に姿を現さなくなった・・。
 俺は由依に何をしたというんだ?
 俺は何も出来てはいない。
 何もかも出来てはいなかったんだ。
 『由依がいなくなった』ただそれだけのこと。
 死んだ訳じゃない。生きている。
 また会える。
 そうしか思えなかったんだ。
 何も考えることは出来なかったんだ。
 『由依』・・・・・





「お母さん!お母さん!」

 母は冷たく横たわっていた。
 それを呼びかけるのは『葉夜都』
 那都稀は黙って『葉夜都』を見守っていた・・・。
 葉夜都はその時5歳。幼きながらも物心も理解力も凄い。

「葉夜都・・・君のお母さん・・もしかして」

 那都稀は葉夜都に言いかけた。
 葉夜都は那都稀の言葉を聞き入れなかった・・。 

「いいん・・だ。死んでたって良いんだ・・。母さんなんかいらない・・。でも・・ぉ・・
那都稀はずっとそばにいてくれる?」

 那都稀は葉夜都を見てこういった。

「ずっと一緒だよ!いつまでも・・ね?葉夜都」
「ーーーーーー・・・ありがとう」

 那都稀は俺の側にずっといてくれた・・だから大切な人だ。
 那都稀もすごく・・大切な人・・。

「ねえ、貴方はあの人をどう思うかな?葉夜都君は笑唯梨が好きでしょう?笑唯梨もね葉夜都君が大好き!ずーーーーーと一緒だよ・・・・・っ」
「うん!」
「僕は・・?」

 3人はずっと一緒だと思っていたのに・・笑唯梨はなくなった。
 由依は笑唯梨にそっくりな部分があり・・
 俺も那都稀も間違えている。
 由依を笑唯梨だと思っている・・。それでは・・駄目なのに

「葉夜都?」

 由依が現れた。

「ずっと・・大切な人は側にいる・・」

 そう思えることが一番いいのかな・・?
 心の中で信じて大切に思っていれば絆も出来て・・
 『ずっと一緒』にいられるんだーーーーー・・

「葉夜都?ねえ・・?」
「由依さん・・って葉夜都寝てるの?」
「葉夜都!?」

 由依と那都稀は葉夜都を呼んだ・・。
 けれども、葉夜都は目覚めない・・・。

「嘘・・葉夜都ぉ」
「でも、絆があれば・・消えないよね・・?」


そして、7ヶ月がたった。
僕は未瀬谷那都稀(みせたになつき) 17歳。
 葉夜都はふとしたことでなくなってしまいました。
 でも、葉夜都は命と引き換えに『絆』があれば『ずっと一緒にいれる』ということにきづきました。
 葉夜都は今、幼なじみで妹の笑唯梨にあってることでしょう・・。
 由依はひどくおちこんでしまった・・。
 葉夜都はいなくなったのだ・・・・。

           
「生きることを望みなさい」

 ここは・・どこだ?
 君は誰・・?俺はどこにいるの?

「生きることをお望みなさい」
「え?ここは・・」
「異空間の世界へようこそ。戻りたいのならば“生きること”を望みなさい。笑唯梨はいませんよ」

 !!

「さあ、時間が迫っています」
「だけれど、俺は死んだんだ!笑唯梨は蘇らないのに・・」
「彼女は望まなかったから・・貴方も望まないの?」

 え・・・?笑唯梨が生きることを望まなかったーーーーーーーーーーーーー・・・・?
   =お墓=
「お父さん、お母さん、葉夜都・・・」
「由依さん・・・」
「何しにきたの!?」
「・・ごめんなさい。僕はこの地を去ります」
「え?」
「本当にごめんなさい!」
「・・・いいよ。絆はつながってるっていったの貴方でしょう?」
「うん」

 その時・・一瞬にして光が輝いた。
 そこにいたのは・・

「那都稀・・由依」

 葉夜都だった・・・。
 いなくなったはずの葉夜都・・。
 どうしてここにいるんだ?

「あいたかった・・・!あいたかったよ!葉夜都!」
「俺も・・・由依、那都稀」
「葉夜都がいるのなら、僕も一緒にいる!」
「だってーーー・・」




 『永遠の命』はないから・・
 人間にはないから消えてしまうけれど・・
 『絆』があれば『ずっと一緒』にいられるからーーーーーー・・・。
 『ずっとこれからも一緒だよ』
 大好きで大切な人といることはとっても幸せ。
 その幸せがなくならないように、今は祈るだけーーーーーーーーーーーー・・・・。

    <第6章へ続く>

  あとがきでっす♪
本当は「最終章」となるはずだった、第5章。
作者がすっっっっごく気に入っている作品なのでのばしてしまいました^^(本当に好き〜)
これからも、葉夜都、那都稀、由依の活躍を楽しみにしててください。
第6章からは本当に新展開ががばがばとあります^^
今までもそうでしたけれど・・^^
ちなみに第6章〜第10章の中で間違った部分があります^^
それをさがしてね。第5章を見てれば解ると思いますけど^^
『「闇」の思いと「光」の思い。嘘をついて悔やむ人達・・。
そして、「謎」は少しづつ溶けてゆくーーーーーーーーーーーーーー・・・・。』
あ、なんでもよいので、感想ください^^
  あとがき終わり。

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