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ー序章ー 「大好き・・葉夜都」 葉夜都は由依の言葉を無視した。 「・・私が貴方を好きになっちゃいけなかったのに・・なのに・・ごめんね、葉夜都」 由依の声は凄く小さくて誰にも聞こえないような声だった・・。 だけれど、葉夜都には聞こえていた・・・。 「・・ごめんね・・葉夜都」 由依の声はどんどん小さくなっていく・・・。 「恋なんか・・しなければよかったよ・・」 葉夜都と由依。本当の兄弟と言われ、そして偽物の兄弟ともいわれた。 実際は血のつながっていない兄弟。 その兄弟の運命を変えたのは・・いったいなんだったのだろうか・・・? 「由依さん・・道路の目の前でやったら葉夜都だって答えられないよ・・」 那都稀は由依の顔を見ない。 「・・那都稀・・?」 「・・・僕、先に帰ります・・・・っ!!」 「え?那都稀君!?」 那都稀は由依と葉夜都の目の前から消えた。 速く走りすぎて見えなかったというのが正しいかも知れない・・。 ただ、那都稀は二人の側にいたくなかっただけだった。 那都稀は由依の事が多分、好きなんだろう。 ・・・・・・ ・・ 「葉夜都の大切な人を・・もう、奪いたくないよ。笑唯梨だって・・僕が・・」 「由依・・風が吹いた・・?」 「あ?風・・?」 葉夜都は後ろを見たが何もなかった。 「風が後ろにあるわけないでしょう!?」 由依は葉夜都を怒鳴った。 「そうだったな・・・」 こんな日が長く続けばよいのに。 ーー序章終わりーー こんな出来事があるとは、誰も知らなかった。 彼の大切な人でも、彼の大切な身内でも。 でも、彼は戻ってきた。 それはーーーーーーーー・・・・。 第6章「終わりを告げる少年」 「ねえねえ葉夜都!!」 俺の姉・由依はとりあえずうるさい。 「葉夜都ってば人の話聞いてるの!?」 無視すればするほどうるさいし・・無視しなければ、質問責めだし・・。 こんな姉を持つと苦労するんだな。 俺は神崎葉夜都(かんざきはやと) 17歳。 そして、さっきからうるさい姉“神崎由衣”(かんざきゆい)20歳。父親がなくなったため、小豆沢ではなくなった。 ・・・・ま、こんな姉でも、姉だから。俺の、大切な人だから。なんともいえないんだけれどな。 「由依さん、就職決まったんでしょう?早く行かないと遅刻ですよ」 彼奴は俺の大親友であり、幼なじみである、未瀬谷那都稀(みせたになつき)17歳。 (*注:この物語が始まったときは葉夜都が14歳、由依が17歳、那都希も14歳。) 「うるさいな〜〜それぐらい平気だって」 由依は、そんな事を言った。 「それが何回続いて失敗したんだ?馬鹿由依」 俺は笑いながらも由依にいった。 「姉に向かって何よ!!」 由依は俺にほえた。俺はさっと、由依が叩こうとしたのをかわして、那都稀を見た。 那都稀はじーーーっと、由依を見ていたので、ちょっとからかう事にした。 「那都稀・・お前、由依のこと好きだろ?」 俺はがそういうと、那都稀はあわてた。そして、由依には聞こえないようにいった。 (*注:那都稀は那都稀や那都希となっているときがありますがそのまま那都稀(なつき)とよんでください) 「///////な・・なんでそうなるんだよっ!!!」 俺は笑った。俺が笑っていたら、那都稀は突然、真顔で「由依さんでも笑っているの?」とつぶやいた。 「悲しい夢・・由依さん・・見てた」 那都稀は俺をまじまじと見ながらもそんな事を言った。 「え?」 俺は「由依が・・?」と聞くと、那都稀はコクッと頷いて話し始めた。 「由依さん、この前僕の家に来てね・・泣いてた・・」 由依さんは、葉夜都のことで悩んでいて、突然「どうして?ずっと葉夜都の事・・誰よりも好きだった。どうして葉夜都は笑唯梨(えいり)の事ばかり考えるの!?」って、怒鳴ったり、「・・私、嫌われてるんだって思ってた。葉夜都に嫌われてるのかなって・・でも、声をかければ返事をしてくれる。例え、笑唯梨のかわりだとしても・・・・私・・・私・・・っ」と、いいながらも、泣いていたり、「本当は解ってる。葉夜都は始めから・・私なんて・・私の事・・考えてないんだって・・」と、悲しい瞳で、いっていた。僕は泣いている由依さんを見つめているだけだった・・・。 僕は、由依さんになんて言えばいいんだろう?自分も由依さんと同じ気持ちが混ざっているのに・・。 由依さんの思いは伝わってる。葉夜都に伝わっているんだけれど、葉夜都は由依さんを好きになることは出来ない。 この関係・・一体何なんだろうね?葉夜都は一度失ったものが帰らないのは知っている・・。なのに待ってる。 笑唯梨の事が・・本当は好きだったんじゃないの? 本当に“大切な人”だけで“好き”という感情はないの・・・? 気づいていない・・だけかも知れないのに・・葉夜都 「由依が・・?」 俺の疑問は何故那都稀に言ったのか・・どうして、俺に言わなかったのか・・だった。 「由依さん、葉夜都馬鹿なんだよ。葉夜都の事が好きでたま・・・みた・・い」 ・・・・・え!?今、那都稀の声とぎれなかったか!? 「え?」 「どうしたの?葉夜都」 那都稀は平然とした瞳で俺を見た。 「なんでもない」 今のとぎれ・・一体何なんだ!? 「あ、遅刻しちゃう、いこう?葉夜都・・・・っ」 那都稀にいわれるまま、仕方なく走った・・。だけれども・・。 「・・・・・ああ!!待てよ!!那都稀・・・っ!!」 <<彼はあのこと引き換えに消えるよ>> 謎の者達は、何か話をしていた。 <<いいの?彼女に相談してないんでしょう?>> 何かぽそぽそとつぶやいている。 <<仕方ないさ・・さ、いこう>> <<・・・ああ>> =学校、葉夜都達の教室= 「由依がこの学校にね・・・あの勉強もろくにしない女が」 この学校は、頭が良くないと入れない学校だったのだった。俺は「コネか?」と付け加えたので那都稀が怒鳴った 「葉夜都・・っ!!由依さんがいたら怒り狂ってるよ!!」 いつものように、俺と那都稀は話していた。 そして、今日もいつものように帰ろうとしていたときだった・・・。 「・・・・ねえ、葉夜都は由依さんの事・・どう思ってる?」 那都稀が思い出したかのようにいった。 「?・・・姉さんだろ?」 俺は由依の事を“姉”としか思っていない。 だったら、なんだっていうんだ? 「ごめん、変なこと聞いちゃったね・・僕は先にかるから・・じゃあね・・」 那都稀・・・・? 彼奴、最近変だ。俺と由依をくっつけさせようとするし・・・。 なんでだ?お前は・・那都稀は由依が好きなのに・・ 違うのか・・・!?那都稀ーーーーー・・・。 ー待ち合わせ場所ー 「葉夜都、那都稀君は?」 由依は不思議そうな顔をして、俺にいった。 「さあな、彼奴なんでかさっさと帰っていきやがった」 「まあ、いいじゃない。でも、最近の那都稀君・・なんだか変だよ?」 確かに・・この頃は先に帰ったりするしな。それに、とぎれも・・。 「ま、いいや☆帰ろうぜ」 俺はわざとそれを隠した。だけれど、由依は気づいていない。よかった・・。 「あ〜ややこしいことあるとすぐ逃げる〜〜!」 いつものように、俺と由依が帰ってくるとそこには那都稀がたっていた。 「なんだよ、家に来るんだったら一緒にーーー」 那都稀は下を向いたまま何も言わない。 「笑唯梨と葉夜都達の両親を殺したのは僕だよ」 那都希の口からは意外な言葉がでてきた。 「え・・?でも・・・・」 「そう、僕が殺したんだよ・・・・・っ!!」 那都稀は“殺したんだよ”のところから走っていってしまった。 「那都稀・・・!?」 俺の声は那都稀に聞こえていなかった。 「・・・どうしたんだ?笑唯梨は・・事故で・・・」 俺ははふと思い出した。 あの時一緒に帰っていたのは笑唯梨と俺だけ。なのにどうして事故現場には那都稀がいた? 『笑唯梨ちゃん・・葉夜都をかばおうとして・・』 さも知っていたかのように話しかけていた・・・。 だけれど、どうして那都稀が笑唯梨を・・? 何故・・・・・・・・何故なんだ!? 「・・どういう事なの?葉夜都・・」 「俺に知るかよ・・。那都稀・・早いから俺じゃ追いかけられ・・」 「大事な幼なじみなんでしょう?大切になさい!!!」 由依は“じゃないと・・”と最後に付け加えたがそれから先はいわなかった。 「・・葉夜都は笑唯梨と那都稀と私・・誰が大切?」 由依は不安そうな顔で俺に聞いた。 「馬鹿、みんな大切に決まってるだろ?」 俺は苦笑しながらもいった。 「ーーーーーーーーーーーーーー・・・・そんな答え・・聞いてないよ」 由依は小さな声でいった。俺の耳には当然届いていなかった・・。 ーそして・・ー 「馬鹿みたい・・黙っておけば・・葉夜都だって・・詮索しないのに・・」 「そうだな。なんであんなデマいった?」 俺が突然でてきたのにもかかわらず、那都稀は平然としながらもいっていた。 「本当の事だよ・・僕が笑唯梨をつきとばしたんだから!!」 那都稀は激しくはなった。 「那都稀・・!?」 「どうして・・気にするのかな・・・・?僕は・・僕の家は最初から葉夜都の家の敵なんだよ・・っ!!」 那都稀はだんだんと怒鳴ってきていた。 「那都稀・・・・っ!!!」 「葉夜都・・を・・ずっと騙してた。嘘だって言えなくて・・ずっと騙してた。葉夜都の大切なものを・・」 那都稀はそのあと・・黙ってしまった。 「いいから・・全部話さなくていい。俺は・・そんなの・・」 「ごめん・・ごめん・・葉夜都」 後ろには由依がいた。那都稀は何も言わないまま、由依を見た。 「・・・どうして・・黙っていたの・・?私、いってくれれば・・それでよかったのに・・だって・・だって・・・幼なじみなんだから、迷っていることを話してよ!!私達じゃ駄目・・?私達じゃ駄目なの!?ねえ・・答えて・・那都稀!!!」 由依の言葉を聞いた那都稀。だが、那都稀は答えることはなかった・・。 そして、数日が過ぎていった。そして、那都稀はその数日間は学校へは来ていなかった。 由依は那都稀の家に行こうとしたが俺が止めた。俺は那都稀がでてくるまで待ってろ・・と・・・そして・・ それから三日後。 「おはようございます、由依さん、葉夜都」 俺と由依の目の前に1週間ぶりの那都稀がいた。那都稀はまだ、うつむいたままだが俺と由依は二人で笑ってた。 「!?何笑ってるんですか!!葉夜都!!由依さん!!」 「だって・・おかし・・おかしくて・・那都稀、これからは学校休まないでね。葉夜都淋しがり屋だから」 「おい!!どういうことだ!?」 3人は笑っていた。1週間前までの三人に。何事もなかったかのように笑っていた。 そんな大事件がすんだ後、文化祭が始まろうとしていた。文化祭はクラスや学年によって違うが、3年D組は喫茶店屋を やることになったのだった。由依はお客。ちなみに、料理が俺と那都稀。用意したものではなくて、そのまま作るのだ料理を作るのが得意な二人はそちらに選ばれた。そして・・準備も忙しくなっていた。 「神崎君、未瀬谷君、二人共どうやって作り方教わったの?」 同じクラスの帰先 愛娘(かえりさき まなこ)17歳。彼女はにこっと笑いながら二人に近づいてくる。 ちょうどその時、由依が来た。由依はいつも通りにHAPPY気分みたいだった・・。 「由依。お前どうしていつも人の学校まで来るんだ・・?」 俺は由依を見た。由依は 「駄目?別にいいでしょう?私は葉夜都の姉だし、そんなこと関係ないじゃない」 「関係あって関係ない・・お前本当に熟語とか大丈夫か・・?」 俺は呆れているような目で由依を見た。由依は気づかず、“じゃあ、さきにかえってるね”といって走っていった。 俺はため息をついた・・。 「ったく・・。で?帰先の質問答えてやろうか・・?」 「うん!」 「一人で住んでたから」 そういって、俺は振り向き、走っていく。 「え!?神崎君!?」 帰先が、何かをいっていたかのように聞こえたが、俺は無視した。っていうか、俺には他に、大切なものがある。 ずっとずっと、大切にしている人間や・・・ 「葉夜都・・っ!!僕を更においていくき・・!?」 那都稀はあっという間に俺に追いついた。俺は“どうしてそんなに早いんだ?”という疑問があった。まあ、そんな風に思っていたら、突然、那都稀はクスクスと笑いながら“毎日走ってたから”と答えた。”俺は、考えていただけなのに、どうして、解ったんだ?”と、聞いたら“表情(かお)にでていたよ”と、那都稀はいった。俺は、表情に出していたのか・・?まだ、疑問に思っていた俺だが、そんなことをしている間に家についた。なぜだか、準備をさぼって家に帰ってきた二人。そして、実は明日が文化祭だったりするのだが・・・大丈夫なのか・・・・?喫茶店の注文は“コーヒー・紅茶・オレンジジュース・ウーロン茶”と“カカオケーキ・ダークケーキ・ホワイトケーキ・ストロベリーケーキ・オレンジケーキ”なのだった。俺と那都稀は作り方は全て覚えたのであとは作るだけ。そんな時だった。側にいた那都稀が一瞬に消え、笑唯梨がいた・・。 「ど・・うして?」 俺は答えられなかった。何を言えばいいのか・・迷っていた。笑唯梨が・・目の前にたっていた・・・。何故・・? 「あ・・精霊!貴方達・・那都稀をどうしちゃったの!?」 笑唯梨自身も解らないのか“精霊”とよばれるものにいった。だが、精霊達は笑って・・ <<君を殺したのが那都稀なんだよ?消えたっていいじゃない>> 「駄目よ!今すぐ、那都稀を返しなさい!早く」 笑唯梨は精霊にいった。だが、精霊達は無視した・・。 「笑・・唯梨?」 俺は呼びかけた。少女は気づいて、クスッと笑った。 「・・すぐ戻るわ・・。あいたかっただけなの・・。本当は、貴方に会いたかったの!!あわなくちゃ・・さびしくてしょうがなかったの・・ごめんなさい。精霊達を憎まないでね・・すぐ、那都稀に戻すから・・・」 笑唯梨の目は涙でいっぱいになっていた・・。俺は何も言わなかった。驚いて何も言えなかった・・。 笑唯梨が離れていこうとしたその瞬間、俺は笑唯梨を掴んだ! 「・・もう少し・・いてほしい。少しで良いから」 「・・・・・うん」 そして、その頃の由依はといいますと・・ =由依のいる場所は公園= (葉夜都・・笑唯梨と上手くやってるかな・・?精霊達は平気だっていってたけど・・本当に大丈夫なのかな・・・。あれ?そういえば那都稀はどこにいるんだろう?まだ、葉夜都の家・・?いってみよう!!) 由依は走って・・・葉夜都の家へと向かった・・。 =そして、由依は・・= 「・・・・!!!」 由依は笑唯梨と葉夜都がいるところを・・。 「・・・・葉夜都の・・・馬鹿」 ポソッッ 由依は走ってどこかへいった・・。二人の邪魔をしないために・・二人をみていたくなかったから・・。 そして、笑唯梨はいなくなり、那都稀が戻ってきた・・。那都稀は葉夜都を見て・・こういった。 「・・よかったの?僕は邪魔だったと思うけど・・」 那都稀は俺にいった。俺は・・ 「気にするな・・死者は二度と生き返らないんだ」 俺はぼそっといった。明日は文化祭・・そう、文化祭が終われば次は・・・ <☆ーーー葉夜都の誕生日ーーー☆> ーー<続く>ーー ーーー<あとがき>ーーー 自分の中では人気が一番の「人を大切に思う事」 始めは全5章でそれでおわり!にしたかったのですが、大好きなのでついにそのまま続きました!を 本当は「人を大切に思う事。葉夜都編」「人を大切に思う事。那都稀編」「人を大切に思う事。由依編」で いきたかったのですが、作者の都合によりそのまま続けることになりました。(笑) これからは色々なキャラクターを作りたいと思っています(キャラ増やしてどうする・・) 未熟者なので、つまらないやもしれませんが、よろしくおねがいします。 (本当の「小説」みたいなのを作ったのはは2002年の4月18日頃だったかな?) わかりにくいところなどがあったらいってください。がんばって、皆さんが読みやすいように努力します。 (*小説修正日:2002年、6月26日) ☆第7章のあとがきへ続く☆ あとがきのあとに何故か登場人物紹介 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▽■第6章の登場人物は・・・ ▽神崎葉夜都(かんざきはやと):17歳。本編の主人公。 ▽神沢由衣(かんざわゆい):20歳。葉夜都の姉であり、姉でない。 ▽未瀬谷那都稀(みせたになつき):17歳。葉夜都の幼なじみであり親友。 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ |
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